皆さん”日食グラス”は用意されただろうか?言うまでもなく太陽という天体は肉眼で直視すると失明する;明日の「部分日食」をじっくりエロティック眺めたいのなら、”日食グラス”は必須。安物でも良いのでぜひ用意しよう 😎
便利な”天体観測手帳”
筆者が天体観測に目覚めたのは昨年の秋頃だから、2018年の皆既月食は2回とも見逃した;実に天体なんてものは実際に我々の頭上で神的かつ永遠的な運行をしてはいるものの、地上の出来事で忙しくて仕方がない人々にとってはミミズの死骸に等しいくらいにどうでもいいことだからだ。
2025年の9月8日にまた皆既月食は日本で観られるようだが、明日死ぬかもしれない身としては定かではない;宇宙空間を円運動する星と違い生身の人間は常に消滅の機会に晒されているためだ。
現代においては別にプトレマイオスでなくともスマホで天体の動きは予測できるし、計算能力及び科学がすっかり進んで、天文現象は天気予報感覚であらかじめ全て知ることができるのである。
筆者が明日の午前10時に部分日食が起きることは自分で計算したわけではない;”天体観測手帳”なる、非常に勉強になるリズナブルな手帳に書いてあるからである。
この手帳を100%近いこなすのは大変だろうけれども、最近は時間を知るのに時計を観ないでこの天体観測手帳を参照するようになった;この手帳には毎日の太陽の出・没のみならず月の出・没、惑星の出・没などがぁいてあるから、星の位置を見ることにより、大体の時刻を予想できるのだ。
「小学校理科」という名の罠
私たち日本国民は天体の基本的な運行を「義務教育」の「小学校理科」で学ぶ;性器に毛も生えない時代に(生えている人もいるだろうが)この高度な知識をごく「簡単な」「初歩的な」ものとして詰め込み、犬の餌に等しい学力テストで点を取ることで「理解した」気になっている。
とんでもないことだ;以後この知識を専門としない、つまり職業としない限り、「とっくに学んだもの」として忘れ去り、優良企業就職しか頭にないロボトミー軍団が誕生するのだ。
太陽の正体も、月の軌道も完全には解明されていない;なのになぜこの二つの一番目につく星を無視するのか?明日午前10時に太陽が月に部分的に隠される。食分は0.422。
その数字の根拠の計算式はご自分で調べていただくとして、日食が起きるのは月が朔つまり新月の時のみ;そして月食は月が望つまり満月の時。その理由は幾何学的な図で説明される。もちろん皆さんはそんなこと小学校で習ったから知ってるだろうが。
おわりに
星なんぞ石の塊だ;石でなくとも物質の塊だ。それは当たっていると思う。星や太陽を神として崇め、拝んでいた異教の野蛮人どもは全く迷信の虜だと言えよう。石に、ただの物質に何ができよう?筆者はちなみに一昨日の夜、オリオン座とシリウスに向かってゲロを吐いたばかりだ。
空の鳥たちが無限の歓喜を表す鳴き声を我らに羨ましげに聞かせようとも、星々が嫌味ったらしく神的かつ永遠なる存在の表象を地上に投げかけようとも、私たち人間は2本の血と骨で形成された腕と手でひたすら悪を行うのみなのであるから。