エッセー

【アメ車】に乗りたい;60’〜80’年代アメ車に乗る「夢」の実現のために

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コルベット、カマロ、トランザム、インパラ、サバーバン、チャレンジャー、ムスタングなどなど最高にかっこいい昔のアメ車。実際に乗れたならどんなに良いだろう!どんなに楽しいだろう。

しかし「でもなあ、あのことが心配だなあ。これも心配だ」などと迷っておられる方、この記事を読めば考え方が変わる。

金の問題

別にお金持ちでなくとも、「アメ車に乗りたい」という熱い情熱があれば誰だって明日にでも乗れる。

もし「本当にアメ車に乗りたい」というマグマのような熱い気持ちを持つならば夢は100%叶う。アメ車の特徴は強力なトルクにある。弱々しい臆病心なんか捨ててしまおう。

たとえ99%の慎重な理性が「やめとけ。破滅するぞ」と忠告をしてきたとしても、1%の「アメ車に乗りたい」という欲望があるならばその声に従うまでだ。乗れば何とかなる。

修理の問題

アメ車しかも古いアメ車はよく故障する。「車は壊れるモノなんだ」知り合いの外車整備士がそういう名言を教えてくれたものである。

車が壊れるのには原因があり、原因は段階的に生じるのであって、よほどのことでない限り日々の丹念な点検・チェックで道路でのトラブルは防止できる。トラブルが車の故障から生じるとすれば、故障を防ぐのがメンテナンスというものなのだ。

そのために毎日車のコンディションを人間を扱うように入念に観察し、車の知識と整備技術を日々学ばなければならない。だが夢の車に乗っているんだという幸せが、何の苦も感じさせないどころか、カーライフを充実したものにするだろう。

万が一路上でトラブルが起きてしまっても、アメ車乗りだけに許された特権だと考えて、イベントのようなものだと思えば苦労までが楽しくなる。

道徳の問題

60’年代〜80’年代のアメ車は無茶苦茶かっこいいから、周囲からひがまれたり、嫉妬で中傷されることもある。そんなことをいちいち気にする必要はない。あなたは「本当に乗りたくて」アメ車に乗っているわけだから。

例えば住宅街に住んでいるとしよう;車のエンジンをかけるとそれは獣のような吠え声を出す。冬の朝など耕運機かというような工業的な騒音を発する。昔のアメ車は排気量が多いので、地球温暖化抑制の社会規律にも反する。

だがそんな世間の白い眼など気にする必要はない;アメ車というものはエゴイスムの塊だ。現代のどれも似たような見た目の、大人しい右習えの車とは全然違う。まずデカい。周囲を押しのけ近寄らせない。昔のアメ車の個性的な、派手な、眺めているだけで惚れ惚れするボディ、エンジン音、走りを見よ。

周りの住人にあなたの美しい車を拝ませてやれば、誰も文句は言わなくなる。

まとめ

最後にこれらの問題を解決するためのアドバイスで終わろう;一言で言うと何事も「小さいことは気にしない」というのがアメ車乗りにとって大切なことである。

税金やタイヤなどにお金がかかるというのなら、他に使っている無駄な出費を抑えれば良い。よくチェックすればどうでもいいような出費がけっこうあるはず。それら小さな楽しみは捨てて、アメ車という一個の娯楽につぎ込む。

すべて自分で直すのは無理だろうから、行きつけの外車整備工場を見つける。そこの人と友達になって色々教えてもらおう。だがオカマのように媚びてはいけない。

不便なように感じる左ハンドルも、慣れれば非常に快適。左側車線の日本では、ぶつかる時は助手席側だから誰も乗ってない時はむしろ安全。歩道への乗り降りも楽。

アメ車はよく雨漏りする造りだが、これはカリフォルニアなどでは気候がほとんど雨が降らないためだ。インパラはキノコが生えることもある。気にしない気にしない(笑)。

日本車と昔のアメ車では「走る」という意味が違う。現代の車が用足し・仕事・レジャーなどただの移動を目的にしているのに対し、アメ車は走るために走る。つまり走ることそのものが極上の快楽なのだ。

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