【スターウォーズEP5感想】帝国の逆襲――光と闇が交錯するシリーズ最高傑作

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【スターウォーズEP5感想】帝国の逆襲――光と闇が交錯するシリーズ最高傑作

『スター・ウォーズ』シリーズ5回目。今回は、1977年公開の『新たなる希望』に続く旧三部作の第2作、『帝国の逆襲』を取り上げる。

1980年に公開されたこの作品は、シリーズ中もっとも評価が高いと言われる一本。映像技術、ストーリー展開、キャラの深掘り、そして衝撃のラスト…。まさにスペース・オペラとしての完成度が爆上がりしている。

▶ 前作はこちら:EP4「新たなる希望」レビュー

あらすじ:雪と闇の中で

デス・スターを破壊して勝利した反乱軍は、氷の惑星ホスに拠点を移していた。しかし帝国軍の追撃により、再び逃走を余儀なくされる。

レイアとハン・ソロは脱出し、惑星ベスピンの浮遊都市クラウド・シティへ向かう。一方、ルーク・スカイウォーカーは幻影として現れたオビ=ワン・ケノービの導きで、ジェダイ・マスター「ヨーダ」を求めてダゴバ星系へ。

名シーン:ヨーダとの出会い

沼地に沈む不時着船、そして現れる小さな緑色の“謎の生物”。最初はただの変なおじいちゃんに見えたその存在こそが、ジェダイ・マスター・ヨーダだった。

ヨーダとの修行で、ルークは“フォース”とは何かを学び始める。身体ではなく精神、怒りではなく静けさ。ここでの訓練が、後の決断に大きく影響を与えることになる。

裏切りと凍結――ハン・ソロの受難

ベスピンに到着したレイアとハンたちは、旧友ランド・カルリジアンに迎えられるが、それは罠だった。賞金稼ぎボバ・フェットに狙われたハンは、ベイダーの手で炭素冷凍され、インテリアのように固定されてしまう。

この“ブロンズ板ソロ”は後のEP6でも重要な役割を果たす。

衝撃の真実――「わたしがお前の父だ」

ベイダーとの対決に挑むルーク。しかしその力は未熟で、腕を切り落とされ瀕死に。そして、映画史上屈指の名ゼリフが放たれる。

「ルーク、わたしがお前の父だ。」

父の裏切り、友の凍結、訓練の中断。すべてを失ったルークは、自らの“選択”によって生き延びる。

フォースは血に宿る

ルークの助けを察知したのはレイアだった。実は彼女もまたフォースの力を秘めていた。2人の“絆”がここで示唆され、物語は次作へと続いていく。

まとめ:なぜ“帝国の逆襲”が最高作なのか?

『帝国の逆襲』はハッピーエンドで終わらない。

  • 主人公の敗北
  • 味方の捕縛
  • 衝撃の血縁関係

全てが次作へ持ち越される“ミドルエピソード”だが、それゆえに物語の“深み”が生まれた。シリーズが単なる娯楽で終わらず、神話的叙事詩として昇華したのは、この作品の存在があってこそだ。

▶ 次作はこちら:エピソード6「ジェダイの帰還」レビュー(準備中)

▶ スピンオフ:「ローグ・ワン」
デス・スター設計図を盗み出した部隊の物語

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