疑似学術地帯

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アタランテ・フギエンス第8図|卵と火の剣――錬金術的爆心に迫る象徴の解剖

【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA VIII.――一つの卵を取り、火の剣で打て"Accipe ovum et igneo percute gladio."概要:最も有名な図像のひとつこの一節は『逃げるアタランテ』の中でも特に...
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アタランテ・フギエンス第7図|飛び立とうとする鷹と巣に落ちる寓意――精神と肉体の葛藤

【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA VII.――若い鷹は巣から飛び立とうとして、再び巣に落ちる"Fit pullus a nido volans, qui iterum cadit in nidum."巣と鷹の寓意この図像で...
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アタランテ・フギエンス第6図|白い大地に金を撒け?錬金術的象徴と霊的消費の哲学

【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA VI.――あなたの金を、葉の繁る白い大地に撒け"Seminate aurum vestrum in terram albam foliatam."絵の描写と謎この図像では、農夫が籠を手に畑...
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アタランテ・フギエンス第5図|女の乳を吸う蝦蟇の寓意と情欲の象徴解釈【グノーシス的読み解き】

【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA V.―「女の胸に蝦蟇を置け。授乳させ、女が死に、蝦蟇が乳で肥え太るように。」"Appone mulieri super mammas bufonem, ut ablactet eum,et...
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逃げるアタランテ第4図の解釈|兄妹の結合と“愛の杯”の象徴を錬金術から読む

【ATALANTA FUGIENS】エンブレムIVの解読 ― 兄と妹の結合と“愛の杯”の秘義"Conjunge fratrem cum sorore et propina illis poculum amoris."「兄を妹と結び合わせ、彼...
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【ブッダ 悪魔との対話】サンユッタ・ニカーヤⅡより四つの逸話と“生存の素因”の哲学的考察

【ブッダ 悪魔との対話】サンユッタ・ニカーヤⅡより──四つの逸話と「生存の素因」【サンユッタ・ニカーヤⅡ】「ブッダ 悪魔との対話」中村元訳・岩波文庫〜紹介と感想 悪魔との対話』(中村元訳)第1集・第4篇・第3章に収められた特異な逸話群を紹介...
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ブッダ悪魔との対話|中村元訳サンユッタ・ニカーヤⅡ解説

【サンユッタ・ニカーヤⅡ】『ブッダ 悪魔との対話』中村元訳・岩波文庫より――内容紹介と感想書籍概要と第一印象岩波文庫『ブッダ 悪魔との対話』は、同社の『ブッダ 神々との対話』の姉妹編にあたる一冊である。以前『神々との対話』については紹介した...
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【ストーンヘンジ】巨石に刻まれた古代の詩と神聖幾何学の謎

ストーンヘンジ――巨石に秘められた太古の詩ストーンヘンジは、冬の終わりに差し込む曙光の中に静かに浮かび上がる。毎年夏至には、数万人がこの聖地に集い、巨石越しに昇る太陽を待ち望む。創元社『アルケミスト叢書』の『ストーンヘンジ 巨石文明の謎を解...
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チベットの死者の書とヤブユムの真意|第1日目の幻視と解脱の教え

【チベットの死者の書】川崎信定訳・第1巻第2章「チョエニ・バルドゥ」第1日目『チベットの死者の書』を抜きにしてチベット密教は語れない。川崎信定氏による緻密な翻訳と註解が施されたちくま学芸文庫版を参照しつつ、第1巻第2章「チョエニ・バルドゥ」...
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『スッタニパータ』に見るブッダの理法と無明の構造

『スッタニパータ』における理法と輪廻の認識構造 ― 原始仏典に見る釈迦の思想原始仏典としての位置づけ『スッタニパータ』(Sutta-Nipāta)は、パーリ語経典『小部』(Khuddaka Nikāya)に収められた初期仏典のひとつである。...