「 takaの記事 」 一覧

マルクス・アウレーリウス【自省録】〜自分自身に問いかける

2017/06/17  

気高き皇帝 ローマ皇帝マルクス・アウレーリウスは強大な権力を持ちながらも暴君のように欲望に走ることなく、皇帝としての忙しい仕事の合間に孤独と瞑想の時間を持ち「自省録」なる書を遺した。 やろうと思えばな ...

【エドガー・アラン・ポー】「赤死病の仮面」〜終末の舞踏会に紛れ込んだ不審者

2017/06/16  

「赤死病」とは アメリカが産んだ悲運の鬼才、エドガー・ポーの短編「赤死病の仮面」(The Masques of the Red Death)は筆者個人的に大のお気に入りのひとつである。物語はポーの作品 ...

【エドガー・アラン・ポー】全集〜「告げ口心臓」のふたつの恐怖

2017/06/15  

告白という形 The Tell-Tale Heart「告げ口心臓」はエドガー・アラン・ポーお得意の短編スリラーである。この小説が優れているのは、文字による告白という形だけで人間の極限の狂気を表現してい ...

派遣労働について語る〜某派遣会社体験談

2017/06/14  

サラリーマンを退職 サラリーマンをやめて社会のレールから外れたあと、何回かは再び同じレールに戻ろうとした。社会のレール、言うのは簡単だがその意味については色々な解釈があると思う。 ともかくその時の私に ...

【太宰治】について語ってみる〜女たらし・酒飲み・甘ちゃん・薬中・腑抜け

2017/06/13  

津島修治の一生 太宰治、本名津島修治は1909年に現在の五所川原市に生まれた。そして1948年に38歳にして女と一緒に東京三鷹市を流れる玉川上水で入水自殺した。相手の女性は愛人だったそうであるが、写真 ...

【中原中也】月夜の浜辺〜ひとり談話

2017/06/12  

若くして逝った詩人 日本文学史に輝く素朴な彗星、中原中也は1907年に現山口県湯田温泉に出生した。その後わずか30年後の昭和12年、30歳の若さで彼は夭折することになる。 夭折という言葉を覚えたのも彼 ...

マンディアルグ小評論【海の百合】紹介・解説・感想〜イタリアのヴァカンスで出会った美しい花

2017/06/10  

「海の百合」 引き続き澁澤龍彦訳『ボマルツォの怪物』収録のエッセイについて書く。「海の百合」は7〜8ページしかないマンディアルグの小評論で、詩人がサルデーニャ島の人気のない砂浜で出会った珍しい花、学名 ...

マンディアルグの【黒いエロス】〜見直されなければならないエロティシズムの定義

2017/06/09  

マンディアルグの短編評論 フランスの詩人・作家アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの短編評論「黒いエロス」は、1958年刊『月時計』に収録されている。邦訳で身近なのは澁澤龍彦の『ボマルツォの怪物』( ...

【昭和のコンピュータ・ゲーム】まとめ〜ゼビウスからファミコンまで

2017/06/08  

ブロックくずし 私はアーケードゲーム世代の昭和の子供だった。まだハゲてはいないがこんなおっさんにもそんな頃があったのだ。テレビ・ゲームというものとの出会いは「ブロックくずし」だっただろうか。あんな単純 ...

【チャビン・デ・ワンタル】南米ペルーの遺跡〜神殿地下最奥部にいる神〜El Lanzon

2017/06/07  

「チャビン・デ・ワンタル」は南米ペルーにある、紀元前1000年頃に栄えたチャビン文明の遺跡である。世界遺産に登録されていながらあまりその名前は一般には知られていない。今回私がこの記事を書くのは、チャビ ...

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