小説 【三島由紀夫】「金閣寺」〜完全な変質者による完全なる変質者の書 巡り巡って三島由紀夫氏の「金閣寺」を再読した;そもそも私が初めてまともに三島作品を読んだのがこれであったから、1回目は何が何だかわからず、ただ文章に圧倒されただけであった。その後氏について作品を読み重ねたり資料を漁ったりして知識を深めた。2... 2018.10.26 小説
日常 ダイエット【カロリー計算】に潜むツラさ〜メリットとデメリット 仕事が忙しいとブログが書けなくなる;というか面倒臭くなるのは仕方ない。作家というものはヒマがないと成り立たないし、面白い記事も浮かんでこない。そんな余裕がないからだ。そこで思いついたのは目下継続中の「カロリー計算」生活についてである。どうぞ... 2018.10.25 日常
小説 谷崎潤一郎『卍(まんじ)』あらすじと感想|女性の愛と情念の迷宮 谷崎潤一郎『卍(まんじ)』あらすじ・感想|女の愛が絡み合う、黒く艶めく情念の渦谷崎潤一郎が40代に手がけた小説『卍(まんじ)』は、関西弁による女性の独白体で語られる異色作。句読点を極力省き、ひらがなを多用する独特の文体は、読者をじわじわと物... 2018.10.20 小説
詩 【泉鏡花】「多神教」〜恐るべき神道キャラクター総登場 昭和2年発表の比較的新しい戯曲「多神教」は、文体は明治の作品と同じく難しいが、解読すれば気違い染みた面白さの怪異な内容である。登場人物が神社の神主や姫神や烏天狗などであるため、呪いの5寸釘の藁人形など色々な古来の迷信に基づいているところから... 2018.10.08 詩
小説 谷崎潤一郎『細雪』感想レビュー|姉妹の情と婚活を描く昭和の名作 【谷崎潤一郎】『細雪(ささめゆき)』〜遅すぎる婚活・昭和初期バージョン本作『細雪』は、谷崎潤一郎が第2次世界大戦中に戦火を逃れつつ執筆した長編小説。中央公論での連載はわずか2回で軍部の検閲により中止されましたが、谷崎は筆を止めることなく書き... 2018.10.03 小説