【リネージュ1体験記】CONナイトと過ごした夏、レベル49→引退までの記憶

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なぜこの記事が生まれたのか – リネージュ1回顧録

エアコンがかかってる室から出たくないからだ。そう、やることは何もない。

そんなとき、20年前、クーラーがガンガン効いてるネカフェで閉じこもり「リネージュ1」をやっていたのを突然思い出したのだ。

「これってパソコン買って自宅にインターネット引いた方が効率的じゃないか?」それがはじまりだった。

このゲームで培ったチャット能力は今もChatGPTを使う私の基盤になっている。

初代ナイト、そして消去

職業はナイト。選んだのは衝動。ステを適当に振ったのも衝動。以後、ずっと後悔に悩まされることに。 結局初代ナイトはステ振りにミスったため(何も知らずINTにいくつか振った)、消去。

CONナイト、修行の日々

二代目はCONナイト。よし俺はこれで本気でDK目指す。と。だが誰でもぶつかるレベル49の壁。

49→50は誰の誘いも受けず、余計なことをせず、ひたすらEXPを稼いだ。日一日何%とノルマを決める。必ずそのノルマを達成すると決める。

これ一番大事、絶対に死なないように気を付ける。そのためには—HPが半分以下にならないようにする。HPが3割切ったら即帰還する。その分POTは使うことになる。

レベル50と変わらぬ外見

レベル50達成。しかし悲しいのはナイトでレベル50になっても、外見が何ら変わらないことだ。 レベル45以降のアサシンのまま、だが精神的な余裕が生まれる。経験値がほんのいくらか稼ぎやすくなり、DKへの道が見え始める。

カーツ、そしてDK

レベル51になるとカーツになるので周りから「お、カーツか」と言われる。 51になればもう52はすぐそこ。52に達しデスナイトに変身した時、一皮むけた感じになる。 心なしか攻撃速度が速くなり、すごく強くなった気がする。

色と変身と虚無

レベル55—ダークナイト。その頃には狩場効率も上がっており、珍しくはなかった。 60でシルバーナイト、70で虹色のアークナイト。でも色が違うだけで形は変わらない。

昔は戦場でアークナイトなんていう廃人野郎を見ると、羨望で(というか僻みで)「へっ、どうせ仕事してねーんだろ。」なんて思ってたもんだわ。

禁断のオフ会

昔はオフ会なんてのがあった。ゲーム仲間が実際に集まって朝まで酒飲む。呼び合う時はナイトとかエルフの名前だ。俺も横浜から大阪まで行った。

そこで出会ったのは、ゲームの中だけではない、真の友情。わざわざ遠くから来た俺のため、メンバーは1日中一生懸命大阪を案内してくれたな。

結局宿には30分くらいしかいなかった。着いて、出かけて、翌朝帰ってきただけ。中年でオールしたから腰痛くなったし。

引退、そして…

友情、楽しみ、リアル充実まで提供してくれたこのゲームをなぜやめたのか。 多分仕事が忙しくなって周りのレベル上げについていけなくなったからだろう。

自分がみんなより時間があって強くなり、うらやましがられ、頼りにされているときは、それに気づかない。

周りが自分より強くなってしまうと、もうどんなことしても追いつくのは無理だ。 こっちがレベル60になるころ、かつての後輩は70になっている。

リネージュ1って何だったのか:MMOの闇鍋伝説を振り返る

◆ ゲームの概要(?)

リネージュ1、通称「リネ1」。
1998年、韓国発のMMORPGで、日本では2001年から稼働開始。
サーバーにログインした瞬間から、意味不明な専門用語、礼儀作法、狩場の縄張り争い、そして一生レベル上がらない苦行がユーザーを待ち受けていた。
今思えば、ゲームというより武士道修行シミュレーターだった。

◆ 伝説の要素まとめ

・チャット文化が宗教
「ただ」→「おか」

「よろ」→「よろおつ」

「おつ」→「おつあり」
挨拶が義務。無言ログインは村八分。PKより怖い空気の制裁。

・狩場の上下関係
「DVC行っていいですか?」(地獄のような深淵であるドラゴンバレーダンジョン)

「火山は先客います」(←知らんがな)

「TOI何F空いてる?」(階層の空き状況、まるで不動産)

狩場は土地。土地は権力。ログイン戦争での敗北はその日一日の暇確定。

・BOTとチートがプレイヤーの半分
白ネームのBOTが延々とクモ狩り

深夜になると加速器使ってくる謎の騎士

GMがBANするも、翌日にはID変えて復活。ゾンビか?

・死んだらEXPマイナス1%とかいう地獄
死=すべてが台無し

ラグ死、横殴り死、帰還忘れ死

1%戻すのにリアル2日かかる

リネージュ用語で「うっかり」は「1週間台無し」という意味。

・血盟(クラン)という謎の人間関係
血盟主=リアル社会での上司より怖い

定例会議・狩り・対抗戦

恋愛、離婚、そして引退式

人生のすべてを投げ込んだ者たちの末路がここにある。

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