哲学

【物の本質について】ルクレーティウス〜岩波文庫レビュー

岩波文庫の立派な訳が出ている、古代ローマの詩人兼哲学者ルクレーティウスの「物の本質について」の読書感想。ルネサンス若い頃一回読んであまり印象に残らなかったこの本をなぜ今図書館から借りて来て読んだか。現在3度目読破中のアランナ・ミッチェル『地...
映画

映画【三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実】レビュー〜新型コロナウィルス・パンデミック時代に蘇る言霊

まず筆者がどの程度三島由紀夫と作品についてかじっているか、以下のリンクで参照願いたい。その上でこの映画レビューを読む気になるかどうか決めていただいた方が良いと思う。三島由紀夫作品レビューまとめ上映が始まる前に筆者は神に罪の許しを乞うた。そし...
エッセー

【耳栓】の活用〜騒音、音、聴覚について。トラブル回避に役立つ小さなアイテム

テレビブログ初期の記事、エドガー・アラン・ポー短編『告げ口心臓』のレビュー内で、筆者は若い頃のアパート暮らしで苦しんだテレビの騒音について書いた。その高円寺北にあった風呂なし便所共同の四畳半は、片方の壁が紙のように薄く(もう片方は少しましだ...
哲学

【滅び】について〜科学と宗教の狭間で明らかになる危機の現実性

預言聖書には「天地は滅びる」と書かれている。またマンディアルグは書名『全ては消えるだろう』によって「全ては消えるだろう」と預言した。いずれにしてももし全てが消えるのならば、それは人類の歴史と文明の終わりを意味する。人類の歴史と文明の完全な消...
天文学

【地磁気の逆転】アランナ・ミッチェル〜”科学の大衆化”を意図するジャーナリズム著作

チバニアン光文社単行本「地磁気の逆転」はソフトカバーで気軽に読める、300ページちょいのめちゃくちゃ面白い本。地磁気に興味を抱いた人が日本語で”地磁気”と検索すると、2018年に出版され翌年翻訳された本書が真っ先に出てくる。このような現代の...
哲学

【地磁気】放射線から地球を守るバリヤー〜誰でも知ってることを今更のように論ずる

黙示録ヨハネ黙示録の”ユーフラテス川に繋がれている4人の天使”、”地と海に4方の風が吹き付けないようにしている4人の天使”が一体何を指すのか、ずっと考えてきたが、それがわかったので書く。ヨハネが生きていた時代に知られていなかった地球の磁力は...
哲学

【井底之蛙】あるいはヨハネ黙示録の大災害を現実化する3つの要素

地軸井底之蛙、人は自惚れた時終わる。知識なるものはさらなる視野を拡げる時、未知の世界に会う。概知の境界は未知の領域に接する。ゆえにこんな故事もあるわけである。例えばプトレマイオスだが、彼は『アルマゲスト』で惑星や星座の位置を計算し、全世界を...
エッセー

昭和の漫画ベスト3|1970年代前半に子供だった私を虜にした名作たち

【昭和の漫画】子ども時代を彩った1970年代前半の名作ベスト3人は生まれ育つ中で、さまざまな記憶を塗り重ねていく。幼少期の純粋な感動も、時の流れとともに曖昧になっていく──。そんな中、私にとって今も強く心に刻まれているのが、1970年代前半...
哲学

【預言】について〜マンディアルグ『世紀の最後の夜』を読み解く

筆者のコロナウィルス・パンデミック中の日本の経過予測は全く外れた。筆者は東京が死体の山になると預言したのだった。だが結果そうはなっていない。仮に今は未発見の遺体が数ヶ月後にたくさん出てきて特殊清掃業者を悩ますとしても、もうどうでも良い、私の...
哲学

【COVID-19】人類を救うアメリカ映画のプロパガンダあるいは「感覚」についての論稿

DEATHアメリカ映画が好きで私は良く観たものだ。過去形になってるのは今ではそれら架空のお話よりも、現実の方がはるかにエキサイティングだからに他ならない。無頼の映画好き・オンラインゲーム好きだった私にも転機が訪れた。ラーメンも食いに行けなく...