哲学

【ATALANTA FUGIENS】「逃げるアタランテ」EMBLEMA Ⅱ.〜地球は彼の母である。

"Nutrix ejus terra est."地球真ん中に女が立っている絵であるが、彼女の身体は丸い地球の形に膨らみ、乳房から赤ん坊が母乳を吸っている。グーグル・アースのよう地球には海と陸が本物ぽく描かれているが、陸地は完全ではない。この...
哲学

【ATALANTA FUGIENS】「逃げるアタランテ」EMBLEMA Ⅰ.〜風が彼を腹の中で運ぶ

"Portavit eum ventus in ventre suo."ボレアスギリシャ人は風に人格を与え各方角から吹いてくる風に名前をつけた。北風はボレアスという名の神である。ボレアスには生殖能力があると考えられ、プリニウスに至っては、雌...
哲学

【ATALANTA FUGIENS】「逃げるアタランテ」学習1回目〜表紙・ヘスペリデスの庭園

ミヒャエル・マイヤーが1617年に出した錬金術の代表的な本「逃げるアタランテ」は色々なサイトで取り上げられているので、ここで重複する内容は報じない;以前にフーガの曲が付いている事については記事にしたことがある。今度のシリーズは一度読んだだけ...
エッセー

【陰毛】個人の体験から引用される「恥」の概念について〜a Happy program

陰毛または恥毛とは、男女の生殖器付近に生える毛であるが、この毛は生まれながらに生えてはいない。俳優のうちには完全脱毛している人も多い。この毛は身体の発達、すなわち性的な成長とともに少しずつ生えてくる。今回は「隠毛」と「恥」についての講釈であ...
哲学

【Mutus Liber】by Altus〜ヘルメス高等化学の学徒による「沈黙の書」について

解釈は様々"Mutus Liber"はラテン語で「沈黙の書」の意味;17世紀のフランスで出版された錬金術の本である。沈黙という名の通り本は15枚のプレートから成り、基本文章はないのであるが、プレート内にところどころ短いメッセージだけは入って...
オリジナル

列車〜What’s fuck men? It is a Mountain running to the absurdist of absurdities.

「マルドロールの歌」的デペイズマン散文です。どうぞお楽しみください 8-) 青い心〜DEATH.19XX年ある秋の終わり、やや早い日暮れ時に私が乗り込んだその列車の名は、「法に逆らう者」といった。 その行先は「未来」「幸せ」と書かれていた。...
エッセー

【人類滅亡】ノストラダムスの大予言後の粕の世界;日々是世普遍存続笑

前の記事でノストラダムスの話になったから、その流れで今回人類の滅亡について少し真面目に考えてみよう。人類滅亡イコール歴史の終わりであるが、歴史について学識がないので云々するつもりはない。この記事の主題は誰も考えようとしない見ようとしない、奇...

【Mandiargues】La Nuit séculaire「世紀の最後の夜」〜北欧の長い夜の大晦日

マンディアルグ1979年発表未邦訳の戯曲「世紀の最後の夜」の紹介。概説前の記事であげた「アルセーヌとクレオパトラ」は悪く言えばあまりぱっとしない劇であるが、こっちは幻想小説家らしいかなりバロック(怪奇)な中身である。マンディアルグという人は...

【ユディット記】旧約聖書外典より〜勇気ある美女の果敢な暗殺行為

極東は東南アジアなんかを指すが中東といえば人類が地球上に発生してから、最も重大な文明や信仰が培われた地域でもある。しかし過去の偉大な栄光は衰え、現代ではそれらの国々を人々が思い浮かべるや「恐い」「行きたくない」「気味が悪い」印象しかない。そ...

【トビト書】旧約外典(アポクリファ)より〜悪霊アズモダイオスを祓う天使ラファエル

旧約聖書には正典の他外典(アポクリファ)と呼ばれる諸書の文書があるのをご存知だろうか;「正統」や「異端」、「正典」と「外典」(あるいは偽典)とは人間の法律や慣習が決めた線引きに過ぎず、物事の真相を深く究めるにはそういったレッテルに拘ることな...