レールを外れて|ある中年の日雇い労働記

プラ保存箱

派遣労働を通じて見えた現実

〜某派遣会社の体験談〜

サラリーマンを辞めてから

会社員を辞めたあと、何度か「安定した就職」に戻ろうとしたことがありました。けれど、いざその“社会のレール”に戻ろうとしてみても、その言葉が指しているものが何なのか、自分でもよくわかっていなかった気がします。

当時の私にとってレールとは、既に整備された会社に雇われ、決められた業務をこなして、週に1〜2日休みがある──そんな、ごく普通の働き方でした。ハローワークに通い、何社か応募もしましたが、うまくはいきませんでした。

派遣会社との出会い

そんななか、自営業の手伝いをしつつ収入の足しになればと、某派遣会社の求人サイトに登録しました。名前は伏せますが、思っていたよりずっとライトな仕組みでした。

登録はWebだけで完結。履歴書不要、説明会はDVD視聴、あとは気になる案件をサイトからポチっと応募すれば稼働できる。スタッフの電話対応も親切で、夜間でもきちんと応答してくれました。

スマホでもPCでも使いやすく、給与や勤務履歴もリアルタイムで確認できます。システム的にはよくできていたと思います。

日雇い派遣のリアル

私は定期的な案件(レギュラー)も経験しましたが、基本的には日雇い、いわゆるスポット派遣中心でした。工場での仕分け、ピッキング、イベント設営や配膳、搬出作業などが主な業務です。

それまでデスクワーク中心だったので、「筋トレになるかも」と前向きに考えていたものの、中年の体には想像以上の負荷があり、ある日とうとうギックリ腰で早退する羽目に。

中でも印象に残っているのは、携帯会社のテレアポの仕事。時給は高めで、職場はギラギラと明るく、まるでキャバクラに迷い込んだような雰囲気でした。しばらくは楽しく働いていたのですが、あるとき些細なミスをきっかけに出禁になってしまいました。

そして今

腰を痛めたことが転機となり、「もっと身体に負担をかけずに稼げないか」と考え、パソコンを使った仕事に興味を持ちました。そうして手探りで始めたのが、このブログです。

正直、今のところは全然稼げていません。でも暇なときには好きな音楽をかけて、のんびり記事を書いています。いまではちょっとした道楽として続けています。

(めでたしめでたし)

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