詩煩悩 【The fable 2】アベライーデ──翼の虫・糞と血・そして切腹 【ネット小説】第二回目: The fable〜title”アベライーデ・ベゴン・ティアマウーテッフェ”蝙蝠その名は"The Winged-Eye-Worm"──翼の生えた眼の虫。夜の大気のなか、そいつはゆっくりと飛びながら、死後硬直した私の... 2025.04.28 詩煩悩
詩煩悩 【インクレディブル】有り得ない夢から目覚める途中──覚醒と虚構の狭間で考える現代 「インクレディブル」〜有り得ない夢からの目覚めの過程にある3分の一の覚醒状態について人種肌の色、髪の色、目の色、体格──国の位置、文明と歴史、気候、言語……。惑わされるな。これらはすべて見た目に過ぎない。本質を見抜き、仕組みを解き明かすのだ... 2025.04.28 詩煩悩
詩煩悩 The Fable【第1章】アナーキー神話小説|ゼウス、牢獄、そしてドラゴンの黙示録 The Fable — アベイドネゲード・メローパ・スイモングマン他人が書いた物をただ延々と読む──それもいい。 だが、それらは"他人が"書いたものだ。同じ人間である以上、私にも書けるはずだ。 人間という種族は、書く。創る。 それを本能的に... 2025.04.28 詩煩悩
詩煩悩 【泉鏡花『山吹』レビュー】魔界とサディズムが交錯する狂気の戯曲を読む 大正12年6月に発表された戯曲『山吹』は、三島由紀夫と澁澤龍彦が対談で絶賛したことでも知られています。鏡花作品の中でも特に有名な一本といえるでしょう。本作は、当時としては驚くべきサディズムとマゾヒズムをテーマに取り込み、鏡花特有の魔界的な妖... 2025.04.27 詩煩悩
詩煩悩 中原中也「月夜の浜辺」考察|繊細な感受性と漂着するボタンの詩学 若くして逝った詩人中原中也──日本近代詩に燦然と輝く、素朴な彗星。1907年、現・山口県湯田温泉に生まれ、30歳の若さで夭折した(1937年・昭和12年)。「夭折」という言葉を私は中也の年表で初めて知った気がする。私が彼に出会ったのは高校の... 2025.04.24 詩煩悩
詩煩悩 中原中也の詩が心に残る理由|無常と記憶を詠む詩人の魅力 【詩人・中原中也】心の友だった詩、今もなお胸に残る理由中原中也──学校でも習う詩人だが、その名前の響きからしてどこか印象に残る。中が二つもあるし、どこか風変わりで親しみやすい。悩みの多い思春期から青春時代、私はずっと彼の詩を「心の友」として... 2025.04.24 詩煩悩
詩煩悩 【マンディアルグ戯曲】『アルセーヌとクレオパトラ』解説|未邦訳の異色劇、その結末とは? 【Mandiargues】Arsène et Cléopâtre〜戯曲「アルセーヌとクレオパトラ」紹介マンディアルグの戯曲には『世紀の最後の夜』『イザベラ・モラ』などがあり、本作も含めていずれも未邦訳のままです。本作は1981年に発表された... 2025.04.23 詩煩悩
詩煩悩 【マンディアルグ戯曲】『世紀の最後の夜』レビュー|預言と変身の怪奇劇を読む | 【Mandiargues】La Nuit séculaire「世紀の最後の夜」〜北欧の長い夜の大晦日長い夜1899年の12月31日の夜、ノルウェーの大都市ボードー。男爵夫人BARBROの家。2幕、登場人物8人;男爵夫人バルブロ、娘ロヴィーサ... 2025.04.23 詩煩悩
詩煩悩 【Mandiargues】”LES MINES DE CARMAUX”処女散文集『汚れた歳月』から紹介 マンディアルグ『汚れた歳月』とは?第二次世界大戦中に発表された『汚れた歳月』は、マンディアルグの処女作として知られる散文集です。形式的には詩と短編小説のあいだに位置し、後の短編集『黒い美術館』へとつながる中間的な作品といえるでしょう。収録作... 2025.04.23 詩煩悩
詩煩悩 【失楽園レビュー②】サタンの誓いとケルビムの剣―人間が楽園に戻る日は来るのか? 残された希望 楽園を追われたアダムとイヴは、罪を背負って荒野へと旅立つ。そこから人類の歴史が始まるが、以後人間は、地獄から自在にやってくるルシファーの軍勢に常に晒されながら生きることになる。 しかし、聖書は希望を語ってもいる。のちに生まれる... 2025.04.19 詩煩悩