詩煩悩 ロートレアモン『マルドロールの歌』レビュー|言語の破壊とイデアの直観 ロートレアモン『マルドロールの歌』には、あらすじなど存在しない渡り鳥と無限の比喩冬の空を飛びゆく渡り鳥の群れ。そのV字編隊の軌跡を見るたび、私はロートレアモンの『マルドロールの歌』を思い出す。この作品は、ある日常の光景から「無限」そのものを... 2025.05.04 詩煩悩
詩煩悩 ジョン・ミルトン『失楽園』英語原文レビュー|原典の難解さと邦訳の魅力 【John Milton / Paradise Lost】ミルトン『失楽園』洋書レビュー|原文と邦訳のあいだで冒頭にあたって:訂正と反省かつてブログ開始当初に書いた『失楽園』の記事において、「英語がそれほど難解ではない」と述べたことを、この... 2025.05.03 詩煩悩
詩煩悩 ホメロス『イリアス』あらすじと解説|英雄アキレウスとヘクトールの戦い ホメロス『イリアス』あらすじと感想|英雄アキレウスとヘクトールの戦いホメロス(紀元前8世紀頃)は、ギリシャ文学の源流とも言える大詩人です。代表作『イリアス』と『オデュッセイア』は、後世の文学・芸術・哲学にまで多大な影響を与えました。ホメロス... 2025.05.03 詩煩悩
詩煩悩 【ボードレール『悪の華』】「どうにもならないもの」「破壊」|悪魔と絶望の詩学 【ボードレール『悪の華』原文を読む】「どうにもならないもの」「破壊」──絶望と悪魔の詩学19世紀フランス象徴詩の金字塔『悪の華』。本稿ではその中から、とりわけ深淵と絶望を詩的に描き出した二篇──「どうにもならないもの(Irremédiabl... 2025.05.03 詩煩悩
詩煩悩 シェイクスピア『マクベス』あらすじと名言・感想|野望と呪いの悲劇 シェイクスピア『マクベス』あらすじと名言・感想|野望と呪いの悲劇シェイクスピアの四大悲劇の一つ『マクベス』は、魔女の予言に導かれ、王の座を奪い、破滅へ向かう男の物語。今回は、あらすじとともに印象的な名言を厳選して紹介しながら、その魅力をレビ... 2025.05.03 詩煩悩
詩煩悩 シェイクスピア『あらし(テンペスト)』あらすじと感想|魔法と赦しの島の物語 【シェイクスピア『あらし』】魔法と赦しの物語〜無人島に広がる幻想世界シェイクスピア晩年の作品とされる『あらし(テンペスト)』は、魔法と幻想に満ちた無人島を舞台に、裏切り、復讐、そして赦しへと至るドラマが展開される異色の戯曲です。追放されたミ... 2025.05.03 詩煩悩
詩煩悩 ダンテ『神曲』天国篇 第31〜33歌|至高天の薔薇と三位一体の黙示 ダンテ【神曲】まとめ(34・最終回)〜「天国篇」第31歌・第32歌・第33歌ついに到達した『神曲』最終章──天国篇の終盤は、聖母、聖人、天使、そして神そのものの光に包まれる。ベアトリーチェとの旅も、ここで静かに幕を閉じる。第31歌〜薔薇の円... 2025.05.01 詩煩悩
詩煩悩 ダンテ『神曲』天国篇 第28〜30歌|天使の階級と薔薇の至高天へ ダンテ【神曲】まとめ(33)〜「天国篇」第28歌・第29歌・第30歌いよいよ『神曲』は最終領域「至高天」へ。天使たちの階層、堕天と悪魔、そして宇宙の中心に咲く薔薇──神の真理に触れようとする詩人ダンテの魂は、ついに宇宙の最奥へとたどり着く。... 2025.05.01 詩煩悩
詩煩悩 ダンテ『神曲』天国篇 第25〜27歌|月桂冠の夢とアダム、原動天の到達 ダンテ【神曲】まとめ(32)〜「天国篇」第25歌・第26歌・第27歌抽象的なテーマが続く「天国篇」も、いよいよ核心に迫ってきた。信仰、希望、愛というキリスト教三元徳がそれぞれ問われ、最終章「至高天」直前の“精神的関門”が始まる。詩人ダンテの... 2025.05.01 詩煩悩
詩煩悩 ダンテ『神曲』天国篇 第22〜24歌|双子座と信仰の試練、聖母の幻視 ダンテ【神曲】まとめ(31)〜「天国篇」第22歌・第23歌・第24歌『神曲』天国篇もついに終盤に差し掛かる。魂の高みを目指す旅は、天文学・信仰・神話が交錯する星々の領域へ──。目まぐるしくも美しい宇宙の詩を、今しばし追いかけていこう。第22... 2025.05.01 詩煩悩