「 takaの記事 」 一覧
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アラトス【星辰譜】西洋古典叢書「ギリシャ教訓叙事詩集」より紹介
2019/03/11
アラートスまたはアラトスは紀元前3世紀のマケドニアの詩人。年代的にはプラトンやアリストテレスより後期である。彼は現在採用されている48星座の原型となった44の星座を詩『現象』(ファイノメナ)で歌ったこ ...
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旧約聖書【創世記】岩波文庫版・紹介〜作品としてのモーゼ五書
2019/03/10
キリスト教の聖書を”文献”あるいは”作品”として捉え、そのような学術的見地から翻訳され、解説が付された岩波文庫版シリーズについてレビューしていく。今回は「創世記」。 モーゼ五書 ”モーゼ五書”と呼ばれ ...
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【新約聖書・福音書】塚本虎二訳、岩波文庫版〜学術書としての見地から紹介
2019/03/05
概要 キリスト教の聖書特に新約は”救われるためのツール”もしくは”天国への鍵”といったイメージであるが、本文庫版はあくまで学者による・学問的立場による訳本となっている。すなわち救いの神に対する敬語だら ...
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【ブッダのことば】「スッタニパータ」(中村元訳)レビュー〜原始仏典から読む釈迦の教え
2019/02/27
「ブッダのことば」(スッタニパータ)は釈迦族から生まれたゴータマ・シッダルタの教えをまとめた、仏教の最も古い聖典。日本人にとっても身近だが時代を経るに従って誤解され、曲解され、複雑化されたためもはや元 ...
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【マルキ・ド・サド】「閨房哲学」澁澤龍彦訳〜エロティックな寝室で展開される悪の教育
2019/02/26
フランスの作家アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ氏がその小評論「ジュリエット」のなかでも絶賛している、サドの「閨房哲学」をレビューする。 「ジュリエット」 「ジュリエット」はマルキ・ド・サドの長編 ...
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【マンディアルグ】「ダイヤモンド」レビュー〜『燠火』収録の傑作短編小説
2019/02/19
あらすじ 獅子(リヨン)通りの山手の古屋敷で何百年来宝石商を営むモーゼ氏に、新しいダイヤが届いた。鑑定役を引き受けるのは娘のサラ。ダイヤの冷気と熱気(輝き)を判定するのは、処女にこそ一番向いているから ...
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【日清ラ王】袋ラーメン讃歌〜”ラ王”美味すぎて感動
2019/02/18
ゲロ不味のマルちゃん正◯に比較して、日清ラ王は圧倒的に美味いということを前回書いた。だがそれだけでは言い足りない。 日清ラ王は自炊でそれなりにトッピングを強化すると、もはや弱体ラーメン・チェーン店のラ ...
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【学歴】あるいは金のための勉強
2019/02/16
人間金がなければ生きられない、そう考えてはいないだろうか。その通り。今回は「学歴」についてのエッセー。 就職 日本のみなさんが「学歴」という言葉を聞くと真っ先に思い浮かぶのが「就職」ではないだろうか。 ...
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【マンディアルグ】短編集『みだらな扉』より「ネズミッ子」レビュー
2019/02/08
品田一良氏訳によれば『みだらな扉』だが、直訳では『放埓な扉』であるらしい。いやらしい想像をしてしまいがちな題名のこの短編集は、マンディアルグ作品の中でも後期に分類されるかもしれない。 (前期を難解な前 ...
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【豪一麺】リベンジ編〜いかにしたら弱い二郎系をパワーアップさせられるか
2019/02/06
二郎がマイク・タイソンのパンチだとすれば、豪一麺というのは何だろう。豆鉄砲とでも言おうか;あるいは看板で客を騙すボッタクリ風俗にも似ている。 麺屋奏様で食えば間違いないが、市街地で昼時はまず駐車場が空 ...