【岩出山・内川さんぽとラーメン】駅前で味わう極旨２選｜有備館と学問の道を歩いて

宮城県大崎市、旧岩出山町。かつて伊達政宗が居城を構えたこの地には、静かで風情ある散策路と、地元民に愛されるラーメンの名店が並びます。

内川沿いを歩きながら歴史と自然に触れ、心も身体もほっこり温まる一杯を――今回は、そんな半日観光にぴったりなコースをご紹介します。

📍スタート：有備館と「学問の道」

まずは、広々とした有備館駐車場に車をとめましょう。有備館は江戸時代の藩校であり、見事な庭園とともに、岩出山の歴史的雰囲気を感じられるスポットです（庭園は外からでも眺めることができます）。

そこから始まるのが、**「学問の道」**と呼ばれる遊歩道。かつての用水路「内川」沿いに整備され、石垣の苔や古い竹林、朽ちた土壁など、郷愁ただよう景色が続きます。

- 花見橋、寿橋、来迎寺橋と名のつく橋を渡りながら、内川を下っていくと、やがて岩出山駅前に出ます。
- 春には桜が咲き誇り、冬には枝が川面をなぞる静謐な光景が広がります。

内川を歩き、駅へ向かう途中、「寿橋」付近の郵便局の近くに見えてくるのが【寿屋】さん。地元の人々が集うこのお店の人気No.1は、看板メニューの**「みそ南蛮ラーメン」**です。

お昼時は地元のお客さんでにぎわう、アットホームかつ清潔感のある店内。ボリュームもあり、観光途中のランチにも最適です。

「寿屋」からさらに数分進んだ場所、「寿橋」の真正面に位置するのが【加藤屋】さん。

一見暖簾が出ていないこともありますが、ちゃんと営業されています。ここでは迷わず**「中華そば」**を注文しましょう。

店内は昔懐かしい雰囲気で、近所の方々とのおしゃべりが飛び交う和やかな空間。お店のおかみさんの温かさもまた、旅の思い出になります。

美味しいラーメンで満たされたお腹を抱えながら、有備館駐車場へと戻ります。

桜の並木、川辺を舞う鳥たち、そしてしずかに流れる水。内川の穏やかな風景が、心に静けさを運んでくれるでしょう。

岩出山は、かつて伊達政宗が本拠を構えた歴史ある町。2006年より大崎市の一部となっています。町内には【あ・ら・伊達な道の駅】や【感覚ミュージアム】など、ユニークな観光地も点在。

鉄道ではJR陸羽東線【岩出山駅】、車なら国道47号線経由が便利です。