キューブ
ご自身の頭の中に架空の立方体を思い描いてみて頂きたい。これが貴方の「時間」であるとする。その立方体は想像で作り上げたもので、貴方の頭の中にしかない。同じように貴方の「時間」もまた、貴方の頭の中にしかない。
ところがある日、ある月、ある年その人が突然死ぬ。予測していない時に、想像上作り上げていた立方体が夢の中のように崩折れてしまう。図形は形半ばで未完成のまま終わる。そんなものは最初からなかったかのように。
今この時間に生き存在しているのは生者だけだと考えるのは思慮が浅く、目に見えるもの以外何も存在しないと主張するに等しい。今この時間、栄光ある死を通った人々や恥ずべき死を通った人々たちが同時に存在している。
まだ死んでない人々はそれらの世界の中間におり、いつか必ず死ぬことを考えずに目に見える世界に夢中になっている。夢の中である。
目覚め
いま75年間続いた夢が終わる。児童憲章で育てられた罪の子らは白髪になった。豚の子孫は3代続いた。そこに屠殺者が現れ始めた。ちょうど東の空が白み始める頃だった。
これは夢ではない。夢ならば3日間も続きはしない。むしろ75年間が夢だったのだ。これが夢ではないということを受け入れよ。そして驚いてはいけない。
人々は目覚めを嫌がる。寝返りを打ち、再び快いかどうかはともかく、眠りと夢の中にもう一度入り込もうと努める。
だが時間切れだった;夢と眠りが人間を跳ね返した。昼は短くなり夜は長くなる。目覚めそして起床が人間の足を引っ張る。そして言う、75年間の夢は終わったと。
焼肉
私たちは1945年以来夢を見ていた。「未来」「発展」「進歩」「幸福」その名の付くものは科学によって元素を操作し、人口の製品を調合することであった。人口の製品を増やし空間を埋め尽くしていく、そういうゲーム。
それが「進歩」である。ところが周知のように宇宙の元素は数が決まっていたから、どこからか掘り起こせばどこかが不足するように出来ている。こうして自然が破壊された。
問題は「進歩」が金儲けであることだった。金儲けに成功した国は先進国と呼ばれた。それらの国には多くの人工物があった。特に建築物が大部分を占め、次に車であった。
人の身体は飯を食い太り飲んでブクブクのアズモダイオスのような感じのスタイルになった。脂肪が多く、焼けばよく燃えるのだった。
預言
世界中の人間の生きている頭数である人口は、胎児や奇形児を除いても70億人以上だという。これの3分の1だと25億人弱か。
もし今起きていることが黙示録の蠍蝗の所だとすると、次にユーフラテス川の4人の天使が解放され、人間の3分の1が殺される。
これもまた夢のようなことであるが、私たちはすでに夢としか思えないような現実に入った。もう一度眠りと夢の中に戻れるだろうか?
もし成功すれば皆さんは喜ぶことだろう。私たちがまだ平静でいられるのは、これまで散々見せられてきたSF映画やアクション映画、ヒーロー映画のおかげである。なぜならそれらの映画は必ず誰かが全世界と宇宙を救うから、私たちがいる現実でもそうなると思うように思考誘導されるからである。
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