【カブトムシ飼育記】夜うるさい!? 昆虫の行動観察と日課あれこれ
仙台市内のセブンイレブン前で、偶然オスのカブトムシを拾ってから数日が過ぎた。前回の記事では、拾ったその日の顛末と、虫かごに入れて家に帰ったところまでを書いた。
●前回の記事はこちら → 【カブトムシ】飼育の方法〜野生カブトムシを市街地で捕獲した場合・対処
夜行性の本領発揮!騒がしい夜のカブトムシ
カブトムシ飼育経験のある方なら思わずニヤリとしたかもしれない。「カブトムシ 夜 うるさい」で検索すると、同じ境遇に悩まされた同志たちの叫びが多数出てくる。
考えてみれば当然で、これだけ目立つ大きさの昆虫が日中に活発に動いていたら、すぐに鳥の餌になってしまう。だからこそ彼らは夜行性なのだ。昼は静かに潜伏し、夜に動き出す…これはまるで現代の“夜型サラリーマン”と同じである。
夜9〜10時頃から徐々に目を覚まし、深夜0時をピークにカゴの中をゴソゴソ、カサカサと動き出す。マットを掘り返し、登り木にしがみつき、カゴのフタにまでよじ登る。「独房エクササイズ」してるかのような必死な様子が微笑ましい。
餌とお世話:昆虫の蜜・スイカ・キュウリなど
現在の食事は市販のゼリー状の餌「昆虫の蜜」がメイン。これが栄養満点らしく、カブトムシはとても元気でパワフルだ。
試しに生のキュウリやスイカの皮を入れてみると、これも喜んで食べていた。やはり甘いものが好きなようだ。
「昆虫マット」は乾燥させた繊維質の床材で、土の代わりに敷いている。霧吹きはないので、水を1日2〜3回かけて湿度を保つようにしている。
ゼリーは登り木のくぼみに注いで与えると、夢中になって食べる。あまりに食いしん坊なので心配になったが、どうやら食べすぎても特に問題ないらしい。
排泄物は見当たらないが、マット自体が消臭効果を持っているのか、特有の湿った“森のにおい”がするだけで、特に不快ではない。
可愛い鳴き声に癒される
最初の2日はその夜の物音に困惑したが、すぐに慣れた。むしろ今ではそのガサゴソ音が愛おしい。
時折「シュウシュウ」と小さな声で鳴いているような音がするが、これがまた可愛い。土を掘るカリカリ音、登り木にしがみつく音、その一つ一つに生命の躍動を感じる。
飛びはしないが、カゴが狭いからだろうか?今のところ安全圏内だ。
この夏の友:自然に還るまでの物語
この夏、ふとした縁で出会った一匹のカブトムシ。今ではすっかり我が家の仲間であり、童心を思い出させてくれる存在となった。
ちょうどアリストテレス『動物誌』を読んでいたタイミングでもあり、その行動一つ一つが観察対象となり、まるで古代の博物学者のような気分でもある。
彼と過ごせる時間がどれほどかは分からない。しかしその命が尽きた時、私は彼の体を自然に還すだろう。庭に出て、蟻たちに任せる——自然から来た命は、自然へと戻っていく。
そう、私たち人間もまた、そうであるように。
カブトムシの埋葬と葬儀の記録|3か月を共に過ごした命への手向け
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