2025-04

日常

GWを無駄にするな!絶対に避けたい“地獄パターン”4選

GWが近づいている――しかし365日自由な人たちには、あまり関係ない話かもしれない。サテライトオフィスでリモート三昧の方、自由業やフリーランスの方、もはや祝日も平日もあってないような方々。だが、カレンダー通りに家と職場を往復し、好き勝手に休...
哲学

プラトン『ティマイオス』覚書――宇宙と魂をめぐる幾何学的神話

【プラトン『ティマイオス』覚書】宇宙・魂・元素、すべては数学から生まれた岩波書店の『プラトン全集・第12巻』に収められている対話篇「ティマイオス」。これを約20年ぶりに再読し、その内容の要点や印象深い箇所をメモのようなかたちでまとめておこう...
哲学

【ヘルメス・トリスメギストス】まとめ――「全」「1」「言葉」をめぐる哲学断想

言葉とは何か言葉とは何だろうか?バイブル的には「言(ロゴス)」によって世界が創造された。魂を生かす糧であり、神の子そのものでもある。一方、地上的には人間の口から発せられる音、鼓膜に届く空気の振動に過ぎない。言葉は音声だけでなく、文字として紙...
日常

自費出版の夢、その顛末。──AI時代に“本を出す”ということ

「もうライターもイラストレーターも要らないんじゃないか?」そんな声が飛び交うAI時代の現在──。これは、そんな未来を誰も想像していなかった頃。貯金をかき集めて“本を出す”という夢を叶えた、ひとりの人間のリアルな記録である。高校生だった頃の夢...
評論

和田克徳『切腹』『切腹哲学』レビュー|武士道の極北を描く禁断の書

謎の著者・和田克徳「和田克徳」という名前は、ネットで2.26事件や三島由紀夫の割腹自殺などを調べていると、ときおり目にする人物だ。しかし詳細な情報は驚くほど少ない。そんな中、筆者は運よく和田の著書『切腹』をオークションで入手した。昭和18年...
小説

【三島由紀夫『憂国』レビュー】愛と死、切腹と美の極限文学

概要 三島由紀夫の短編小説『憂国』。タイトルからしていかにも「右寄り」な空気を漂わせ、映画化もされている。作者自身が主演し、割腹自殺した彼の人生そのものが作品と重なって見える。映画のスチルを見るだけでも、まさに市ヶ谷で事件を起こしそうな雰囲...
小説

三島由紀夫『金閣寺』レビュー|美と破壊の衝動を描く文学の到達点

三島由紀夫『金閣寺』レビュー|美に呪われた男と“究極の破壊” 三島由紀夫の代表作とも称される『金閣寺』。あまりに評価が高いために、今さら読むのも気が引けていたのだが、中年にして初めて手に取った。そして思った。「これはただものじゃない」と。 ...
小説

『午後の曳航』レビュー――三島由紀夫が描く少年たちの“栄光”と供犠

午後の曳航 ― 少年たちのサディズムと“栄光”の行方タイトルの『午後の曳航(ごごのえいこう)』に含まれる「曳航」という言葉は、辞書を引かないと意味がつかみにくいかもしれない。だが「栄光」と同じ読みを持つことに気づくと、この作品に込められたダ...
哲学

アリストテレス【自然学】――宇宙を動かす見えざる力を求めて

ヘルメス選集――運動・時間・場所をめぐる思索「すべての動くものは、何かによって、何かの中で動かされる」――この命題はアリストテレス『自然学』の基本的な教義であり、後のヘルメス思想にも継承された。紀元前後のヘレニズム時代に編纂された『ヘルメス...
哲学

【レビュー】ソクラテスの弁明――死刑囚となった哲人の最期の言葉

ソクラテスの弁明とはプラトンの著作の中でも最も広く知られ、親しまれている対話篇『ソクラテスの弁明』。この作品は、哲学者ソクラテスがアテナイ市民によって告発され、法廷で自らを弁護した実録的対話です。弁護士もつかず、自己の信念を淡々と語り、最終...