哲学 【第三エノク書】グノーシス的カバラ・ヘブライズム文書の最高傑作!! "The complete book of Enoch"なる本を、これで一読できたのであるが、これは私の”The best book" オブ・洋書の一冊に入る。The best book of 洋書の条件は、読むのに辞書引きや文体解読などの... 2020.02.13 哲学評論
哲学 【第二エノク書】感想・レビュー あるいは古代人の感覚について 黙示「第一」のレビューでエノク書がやや退屈でつまらないと書いた。続けて「第二」を読み進めながら、あまりのくだらなさに挫折しそうになった時、某サイトでエウアゲリオスの『覚知者』(Gnousticus)という著作を読み、非常な衝撃を受けた。する... 2020.02.10 哲学評論
哲学 【ATALANTA FUGIENS】「逃げるアタランテ」EMBLEMA VIII.〜1個の卵を取りそして火の剣で打て "Accipe ovum et igneo percute gladio."概要このエピグラフは「逃げるアタランテ」でも最もポピュラーではないだろうか。澁澤龍彦の紹介で掲載されたこともある、この絵はどのようなものかというと;画面左側に暖炉の... 2020.02.09 哲学
哲学 【第一エノク書】旧約聖書外典レビュー・感想〜「エノク書」って大体どんな本? 概説講談社文芸文庫旧約聖書外典(下)に収録されているらしい『エノク書』;この本にはいくつか種類があるようでややこしい。また文芸文庫は高価であり教文館のもまた然り。こういう時はどうするか。基本的に聖書関係の本は、解説は抜きにして中学程度の英語... 2020.02.08 哲学評論
哲学 【ATALANTA FUGIENS】「逃げるアタランテ」EMBLEMA VII.〜若い鷹は巣から飛ぼうとし、再び巣中に落ちる "Fit pullus a nido volans, qui iterum cadit in nidum."巣この絵は高い山の頂きに作られた巣の中に2匹の鷹の子が書かれている。1匹は翼が育ち巣から飛び立とうとするのだが、もう1匹がまだ発達が... 2020.02.07 哲学
哲学 【ATALANTA FUGIENS】「逃げるアタランテ」EMBLEMA VI.〜あなたの金を葉の繁る白い大地に撒け "Seminate aurum vestrum in terram albam foliatam."絵この絵はこういうイメージである;農夫が籠を片手に畑を歩きながら、作物の種子の代わりに金貨と思しき小さな丸い円盤を撒いている。背景は田園風で... 2020.02.06 哲学
哲学 【ATALANTA FUGIENS】「逃げるアタランテ」EMBLEMA V.〜蝦蟇を女の胸に置け。女が死ぬまで授乳し蝦蟇が大きくなるように。 "Appone mulieri super mammas bufonem, ut ablactet eum,et moriatur mulier, sitque bufo grossus de lacte."授乳普通人間の女のおっぱいは赤ん... 2020.02.01 哲学
哲学 【ATALANTA FUGIENS】「逃げるアタランテ」EMBLEMA IV.〜兄と妹を結合させ彼らに愛の杯を呑ませよ "Conjunge fratrem cum sorore et propina illis poculum amoris."近親相姦兄と妹の交尾は近親相姦と言ってキリスト教上の罪である(日本にこれを禁ずる法律は特にない)。しかしマルキ・ド・... 2020.01.30 哲学
小説 【愛の化身】ワレリアン・ボロズウィックのソフトコア・ポルノ映画原作について 監督ポーランドの映画監督であるワレリアン・ボロズウィック(最近だと「エマニュエル5」1986年)はあまりメジャーではないが、昔からアンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの小説を映画化していて注目に値する。2006年に亡くなっているが40本ほ... 2020.01.26 小説映画
エッセー 思春期と「恥」のはじまり|陰毛をめぐる記憶と心の成長エッセイ 【恥の発生】陰毛と成長の記憶から考える人間の「羞恥」と「恐れ」陰毛、またの名を恥毛。これは人間の性的な成熟の徴として現れるものであり、生まれたときから備わっているものではありません。誰しもいつかは生える、だがその「いつか」の時差が、少年たち... 2020.01.22 エッセー