哲学 アタランテ・フギエンス第10図|火には火を、水銀には水銀を――同質加算と錬金術の教え 【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA X.――火には火を、水銀には水銀を与えよ。そうすれば君は満たされる"Da ignem igni, Mercurium Mercurio, et sufficit tibi."加算の法則この... 2020.02.17 哲学
哲学 アタランテ・フギエンス第9図|老いと若返りの寓意:露の家と果実の象徴解釈 【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA IX.――老爺を木と共に露の家に閉じ込めよ。その実を食べ、彼は若返る"Arborem cum fene conclude in rorida domo, et comedens de fr... 2020.02.16 哲学
エッセー 禁欲と節制の違いとは?|欲望に正直に生きる哲学的エッセイ 「禁欲」と「節制」の違い――欲望に忠実なのが節制、己を欺くのが禁欲「禁欲」と「節制」は似て非なるものである。どちらも「欲望を制御すること」に見えるが、その内実は正反対だ。ここでは、それらの違いを欲望の観点から捉え直す。禁欲――それは欺瞞禁欲... 2020.02.15 エッセー
哲学 アタランテ・フギエンス第8図|卵と火の剣――錬金術的爆心に迫る象徴の解剖 【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA VIII.――一つの卵を取り、火の剣で打て"Accipe ovum et igneo percute gladio."概要:最も有名な図像のひとつこの一節は『逃げるアタランテ』の中でも特に... 2020.02.09 哲学
哲学 アタランテ・フギエンス第7図|飛び立とうとする鷹と巣に落ちる寓意――精神と肉体の葛藤 【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA VII.――若い鷹は巣から飛び立とうとして、再び巣に落ちる"Fit pullus a nido volans, qui iterum cadit in nidum."巣と鷹の寓意この図像で... 2020.02.07 哲学
哲学 アタランテ・フギエンス第6図|白い大地に金を撒け?錬金術的象徴と霊的消費の哲学 【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA VI.――あなたの金を、葉の繁る白い大地に撒け"Seminate aurum vestrum in terram albam foliatam."絵の描写と謎この図像では、農夫が籠を手に畑... 2020.02.06 哲学
哲学 アタランテ・フギエンス第5図|女の乳を吸う蝦蟇の寓意と情欲の象徴解釈【グノーシス的読み解き】 【ATALANTA FUGIENS】EMBLEMA V.―「女の胸に蝦蟇を置け。授乳させ、女が死に、蝦蟇が乳で肥え太るように。」"Appone mulieri super mammas bufonem, ut ablactet eum,et... 2020.02.01 哲学
哲学 逃げるアタランテ第4図の解釈|兄妹の結合と“愛の杯”の象徴を錬金術から読む 【ATALANTA FUGIENS】エンブレムIVの解読 ― 兄と妹の結合と“愛の杯”の秘義"Conjunge fratrem cum sorore et propina illis poculum amoris."「兄を妹と結び合わせ、彼... 2020.01.30 哲学
祈り 【愛の化身】ボロズウィック×マンディアルグ|異端映画と文学の交差点 【愛の化身】ボロズウィック監督とマンディアルグ原作映画の一考察監督についてポーランドの異色映画監督、ワレリアン・ボロズウィックなる者あり。近年においては『エマニュエル5』(1986年)などを手がけしが、元来は仏蘭西象徴文学と縁深きアンドレ・... 2020.01.26 オリジナル小説映画祈り詩
エッセー 思春期と「恥」のはじまり|陰毛をめぐる記憶と心の成長エッセイ 【恥の発生】陰毛と成長の記憶から考える人間の「羞恥」と「恐れ」陰毛、またの名を恥毛。これは人間の性的な成熟の徴として現れるものであり、生まれたときから備わっているものではありません。誰しもいつかは生える、だがその「いつか」の時差が、少年たち... 2020.01.22 エッセー