疑似学術地帯 和田克徳『切腹』『切腹哲学』レビュー|武士道の極北を描く禁断の書 謎の著者・和田克徳「和田克徳」という名前は、ネットで2.26事件や三島由紀夫の割腹自殺などを調べていると、ときおり目にする人物だ。しかし詳細な情報は驚くほど少ない。そんな中、筆者は運よく和田の著書『切腹』をオークションで入手した。昭和18年... 2025.04.20 疑似学術地帯
疑似学術地帯 鐘の音に導かれて――ミレーとダリ、ふたつの《晩鐘》の黙想 祈りの時を描く:ミレー《晩鐘》とダリの再構築まずはこちらの作品をご覧いただきたい。ジャン・フランソワ・ミレー(1814–1875)による代表作《晩鐘》である。静かな祈り:ミレー《晩鐘》の魅力一日の労働を終えた夫婦が、夕暮れ時の畑で立ち止まり... 2025.04.19 疑似学術地帯
疑似学術地帯 血と太陽のピラミッド――マヤ文明の祈りと狂気 ククルカンのピラミッド:チチェン・イッツァーの神聖空間メキシコ・ユカタン半島東部に位置する世界遺産、チチェン・イッツァー。私にとって世界でもっとも訪れてみたい場所の一つだが、今のところ諸事情により写真と文献のみでしか触れられない。そこにはマ... 2025.04.19 疑似学術地帯
疑似学術地帯 「ストーンヘンジとは何か?芸術と聖性をめぐる“最古の建築”の謎」 巨石はなぜ立つのか?ストーンヘンジという“原始アート”の謎イギリス南部・ソールズベリの草原に、突如として現れる石の輪。それがストーンヘンジである。誰が、なぜ、どうやって作ったのか――今なお多くの謎を秘めたまま、沈黙を守っている。夏至の日、東... 2025.04.18 疑似学術地帯
疑似学術地帯 【入門】古代エジプト神話の神々たち|ツタンカーメンの名に込められた秘密 古代エジプト神話に登場する神々を、初心者向けにざっくり紹介します。ファラオの黄金マスクや死者の書に秘められた“神の名前たち”——意味がわかると、あの謎めいた象形文字がグッと身近になる。◆ツタンカーメンの名前の秘密あの有名な黄金のマスクの主、... 2025.04.18 疑似学術地帯
疑似学術地帯 【チャビン・デ・ワンタル】アンデスの地下迷宮に潜む神々と石のトリック 南米ペルーの標高3200メートル。アンデス山中に、ひっそりと眠る古代遺跡「チャビン・デ・ワンタル」がある。紀元前1000年頃、チャビン文明の宗教センターとして繁栄し、今もなお謎多き神殿建築と神々の姿を残す、まさに“アンデスの地下迷宮”だ。こ... 2025.04.18 疑似学術地帯
疑似学術地帯 三島由紀夫と刀の物語——舩坂弘『関ノ孫六』を読む 戦場の英雄が語る、三島由紀夫と「関ノ孫六」今回は図書館で特別に取り寄せてもらった絶版本『関ノ孫六』のレビューです。都市部では常に予約中の人気作で、古書でも高値。三島由紀夫関連の書籍を立て続けに借りているため、さすがに地元の図書館スタッフにも... 2025.04.18 疑似学術地帯
疑似学術地帯 【空海・密教入門⑦・最終回】外道と二乗──仏教が斬る“偉大さ”の誤解 外道──道を外れるもの仏教における「外道」とは、仏法以外の一切の教えを指す。文字通り「道を外れた者たち」であり、サンスクリット経典を翻訳した三蔵たちは、この語に老荘思想の「道(タオ)」の観念を重ねて訳したと思われる。『法華経』如来神力品には... 2021.04.28 疑似学術地帯
疑似学術地帯 【空海・密教入門⑥】第一住心と曼荼羅宇宙論──空海の詩的構造思考を読む 羊──第一住心という地獄の門『十住心論』では、第一から第十まで、段階的に「住心」が解説される。その主体は、空海が唐から請来した密教経典群であり、他にも顕教・外典・古代中国の儒道思想までが引用され、各章の冒頭には空海ならではの詩文的書き出しが... 2021.04.26 疑似学術地帯
疑似学術地帯 【空海・密教入門⑤】日本仏教とは何か──言語・翻訳・“義”の文化論kuukai-jyuushinron-5 伝来──文字と仏教の交差点日本の仏教は、なぜいまのような姿になったのか。その起点は、古代インドの釈尊にある。仏教はインドから中国へと伝えられ、翻訳事業が盛んに行われた。サンスクリット経典が中国語に翻訳される過程では、義(意味)を重視する訳と... 2021.04.25 疑似学術地帯