2025-05

詩煩悩

『ヴェニスの商人』あらすじと感想|1ポンドの肉と裁判の行方とは?

シェイクスピア『ヴェニスの商人』あらすじと感想|借金の担保は“肉1ポンド”!?シェイクスピアの代表的な喜劇のひとつ『ヴェニスの商人(The Merchant of Venice)』は、恋愛、友情、契約、宗教対立など、多様なテーマが詰め込まれ...
詩煩悩

『じゃじゃ馬ならし』あらすじと感想|シェイクスピアの恋愛喜劇を解説

ウィリアム・シェイクスピアの喜劇「じゃじゃ馬ならし」(邦題訳)のあらすじ・感想・簡単な解説など。「じゃじゃ馬」の意味そもそも今の若い人たちに「じゃじゃ馬」という死語の意味がわからないと思うので、まずは簡単に説明する。現代風に言えば”ツンデレ...
詩煩悩

『十二夜』あらすじと感想|シェイクスピア喜劇の傑作を解説

シェイクスピア『十二夜』あらすじと感想|幻想の国イリリアで繰り広げられる恋と笑いの迷宮劇作品概要シェイクスピアの喜劇『十二夜(Twelfth Night)』は、ロマンチックで幻想的、そして時に滑稽なほど人間臭い恋模様が絡み合う不朽の名作です...
視聴覚の墓場

映画『ロイ・コーンの真実』感想レビュー|トランプの師?悪の化身?政治プロパガンダの正体に迫る

映画『ロイ・コーンの真実』感想レビュー|ドキュメンタリーという名のハリウッド映画「ロイ・コーン」という名前を最近どこかで聞いた覚えがある人も多いだろう。そう、小熊慎司議員(立憲民主党)の”カツアゲ”動画に登場していたあの人物だ。その元ネタに...
思考の化石

ロイ・コーンとは誰か?ドキュメンタリーとトランプとの関係から読むアメリカ政治の闇

ロイ・マーカス・コーンとは誰か?|赤狩りからトランプの師まで、その素顔と影響力を探る「ロイ・コーンって誰?」──現代のアメリカ政治を追っていれば、ある瞬間にこの名前にぶつかるだろう。とりわけ、ドナルド・トランプ元大統領の「Where’s m...
詩煩悩

シェイクスピア『夏の夜の夢』あらすじと感想|恋と魔法が交差する幻想劇

シェイクスピア『夏の夜の夢』あらすじと感想|恋は盲目、恋は移ろい、恋は魔法シェイクスピアの喜劇『夏の夜の夢(A Midsummer Night's Dream)』は、幻想と錯綜する恋愛模様、そして妖精たちの魔法が織りなす祝祭的な物語だ。作者...
小説の闘牛場

谷崎潤一郎『蘆刈』あらすじと感想|十五夜の幻と源氏物語的恋の追憶

谷崎潤一郎『蘆刈』|十五夜に現れた幻の男と源氏風の恋物語谷崎潤一郎の中編小説『蘆刈(あしかり)』は、秋の月夜にふと出会った一人の男が語る幻想的な恋の回想である。文体は『春琴抄』や『盲目物語』に近く、ひらがなと漢語が交じり合い、句読点を省いた...
詩煩悩

ロートレアモン『マルドロールの歌』レビュー|言語の破壊とイデアの直観

ロートレアモン『マルドロールの歌』には、あらすじなど存在しない渡り鳥と無限の比喩冬の空を飛びゆく渡り鳥の群れ。そのV字編隊の軌跡を見るたび、私はロートレアモンの『マルドロールの歌』を思い出す。この作品は、ある日常の光景から「無限」そのものを...
疑似学術地帯

新約聖書・福音書を文献として読む|塚本虎二訳・岩波文庫版の学術的意義

【新約聖書・福音書】塚本虎二訳、岩波文庫版〜学術的観点から読むキリスト教文献概要一般に新約聖書は「救済の手段」あるいは「天国への鍵」として読まれるが、本書——塚本虎二訳・岩波文庫版は、宗教的信仰に依拠せず、古典文献として読むための訳本である...
疑似学術地帯

ピュタゴラス派・プラトン派と聖書に見る「数」の神秘と秩序

【数】について 〜 ピュタゴラス派・プラトン派を気取った古代エジプト人のごとく序論古代において「数」という概念は、単なる計算の道具に留まらず、世界の本質を読み解く鍵として神聖視された。本稿の筆者はカバラ(ユダヤ神秘思想)には関心も知識も持ち...