「哲学」 一覧

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第四回)

2021/04/25  

誓願 禅宗には四弘誓願、真言宗には五大願があるが、形は違えど仏教徒の誓いという点では同じである。また根本的な三帰、十重禁戒、十善戒も然り。これらは本質的な仏教徒の誓いである。すなわち成すべきことは断固 ...

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第三回)

2021/04/25  

伝達(続き) 禅宗にお釈迦様から代々の仏祖により正法眼蔵が単伝されたのが記録されている。中国の祖が達磨であることは衆知のごとくである。そして曹洞宗ではこの正法眼蔵が道元禅師に伝達され、日本に続いたとさ ...

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第二回)

2021/04/25  

十住心(続き) これらの密教経典は日本に空海によって伝達されたのであるが、この意味をいまいち私たちは分かっていない。仏教の密教といえば横文字本で馴染みのあるチベット系を思い浮かべる人も多いと思う。 実 ...

【秘密曼荼羅十住心論】弘法大師〜感想紹介〜(第一回)

2021/04/25  

概要 この本は空海の書物中入手しやすい部類に入る。筑摩書房『空海コレクション』の3と4は上下セットで収録、また岩波書店『日本思想体系』5は一冊で原文・漢文訓読を収録し、凄まじく詳しい註釈と補註・解説付 ...

【正法眼蔵】日本曹洞宗高祖承陽大使道元禅師〜岩波文庫版レビュー・紹介・解説

2021/01/16  

概要 岩波文庫版『正法眼蔵』は巻末目録によると”仏教”欄に並ぶ。誰でもよく目にする題名だが、いったいどんな本なのだろう。一〜四巻まである。ずいぶん長そうだ。作者は道元と書いてある。いったい誰だろう。日 ...

【往生要集】源信 (岩波文庫)レビュー〜六道から瞑想の仕方まで 有難い経典の特選集大成

2020/12/24  

概要 源信は平安時代の日本の天台宗本山比叡山延暦寺の僧。したがってその著作『往生要集』の歴史的位置は聖徳太子以後鎌倉新仏教以前、空海・最澄以後、ということになる。 仏教は中国大陸から船によって伝来し、 ...

【法華義疏(ほっけぎしょ)】聖徳太子の『法華経』註釈書〜飛鳥時代から届く仏教の神力

2020/12/12  

概要 使ったテキストは岩波文庫版『法華義疏』上下である。各々370ページ位あるボリュームで、現代文ではない。太子の原文の漢文を読み下した古来のスタイルで、「法華経」とその註釈が果てしなく展開される。 ...

【法華経】岩波文庫(上中下3冊組)レビュー〜日本人の善悪観の原点・必読書

2020/12/05  

概説 wikiによると”法華経”は聖徳太子の時代に仏教とともに伝来した、とあり、かつまた鴨長明『方丈記』には3メートル角の室に「法花経」があったと書かれている。聖徳太子は昭和の時代にお札になっていた人 ...

【ハビアン】『南蛮寺興廃記・邪教大意・妙貞問答・破堤宇子』レビュー、紹介〜仏を捨て神を捨てた男の哲学

2020/11/25  

東洋文庫 この本は平凡社の有名なシリーズ”東洋文庫”第14に入っている。図書館などで検索するときは”南蛮寺興廃記”で打ち込むと良い。芥川龍之介の「るしへる」で登場する”破堤宇子”だと出てこない場合があ ...

【方丈記】鴨長明 レビュー・感想〜高校時代の授業と思い合せて

2020/11/08  

教師 学校で習う、平安時代末期から鎌倉時代初期を生きた鴨長明の古典随筆文学『方丈記』は、おそらく人生で読むのは3度目であろうと思う。3度目の正直ということで、ようやくこの作品をまともに味わえる日が来た ...

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