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【マンク】〜修道僧が悪魔と契約・少女を陵辱〜M・G・ルイス作ゴシック小説紹介(2)

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男ばかりの修道院内に潜り込んだ本物の女と淫らな行為に耽りながら、アンブロシオは今度は15歳にもなっていない、とてつもない美少女アントニアにぎらぎらした情欲の眼を向け始める。シリーズ2回目。

●1回目はこちら→【マンク】〜修道僧が悪魔と契約・少女を陵辱〜M・G・ルイス作ゴシック小説紹介(1)

禁じられた受胎

システルナス侯爵は回復し、アグネスを探しに修道院へ行った。庭師に化けて侵入しやっと彼女と話すことができた。幽霊に取り憑かれて死ぬ目に合ったことも打ち明けた。いやよいやよの逢引が修道院の隠れた庭で繰り返された。

そのうちに二人の感情が高まり野外で性行為に及ぶまで発展してしまった。侯爵は貴族の高い地位をもってすれば修道院の誓いを解かれること、アグネスを今度こそ連れ出して妻にすることなどを語った。アグネスは妊娠してしまい、彼と脱出することを決める。だが計画を書いた手紙がアンブロシオに見つかり、慈悲を乞うアグネスの哀願をはねのけ尼僧院長に引き渡した。

アグネスは誘惑に負けたことを認めながらも、無慈悲なアンブロシオに呪いの言葉を投げつける。高名な修道院長の前で恥をかかされた尼僧院長は怒り狂い、アグネスを胎児もろとも地下墓地に生きながら閉じ込めた。彼女はろくな食べ物もなく地下で出産し、腐肉となった赤ん坊を最後まで抱き続けた。

犠牲となる乙女

まだ15歳にも満たない驚くべき魅力の美しい乙女、アントニアは不幸な星の元に生まれついていた。アンブロシオの説教が行われた日に、システルナス侯爵の友達でアグネスの兄であるロレンゾは同じ教会にいた。彼女の美しさはロレンゾを虜にし、アンブロシオの説教はアントニオの心を捉えた。

アントニアはアンブロシオの説教に感動し強い敬慕の念を抱いたが、それは敬虔な崇拝であり恋愛感情では全くなかった。同時にロレンゾのことも気にかかり始めるが、それが恋愛感情というものだとは全然分からなかった。ロレンゾはすでにアントニアに恋しており、彼女に求婚する段取りを進め始めた。

男装の修道士

修道院でひときわアンブロシオを慕い熱心に使える見習い修道士ロザリオがいた。ある晩庭で二人が出くわすとロザリオがひとり悩んでいる。修道院長が訳を尋ねるがいっかな明かそうとしない。誓ってお前を非難しないと彼が宣言すると、ロザリオは自分が女であること、本当の名前はマチルダということなどを語った。

そしてあまりにアンブロシオを崇拝するあまりこのような変装をして潜り込んだことを謝るのだった。最初明日には出てってもらう、と凄んでいたアンブロシオも次第に情にほだされていく。マチルダは美しい成人女性だった。はじめて間近に見る女体、柔らかな物腰、ふっくらとした唇など。ついにある夜アンブロシオは情欲に負けてマチルダの身体にむしゃぶりついた。

禁断の情事が修道院の隠された部屋で繰り返される。聖者と崇められた男はますます狂態を演じ、ますます肉欲の虜となった。しかしあっという間にその快楽に飽きてしまい、マチルダもただの淫らな女にしか見えなくなった。

魔法の鏡

アンブロシオの情欲はアントニアの純潔に向けられた。飽きられたマチルダは何の不満もこぼさずに相変わらず仕えていたが、愛が冷めた以上私は娼婦ではないと言って交わりを拒んだ。だからアンブロシオは目覚めた欲求のはけ口が得られずに悶え苦しんだ。

そんな彼を見かねてマチルダは自分は隠れた秘法を身につけた人間であること、その力でアントニアをものにできることを教えた。それは地獄の悪魔を手なずける儀式や魔法の類であった。だが悪魔と契約さえしなければ何の心配もいらないと諭すのだった。

マチルダの提案を最初は断っていたアンブロシオだったが、魔法の鏡で風呂に入るアントニアの裸体を見るや誘惑に負けた。そして高名な修道院長は恐ろしい悪と犯罪の道へ走るのであるが、ここは現代ならAVで抜けば済むのに、と思ってしまうのは逆らえない。だがその時代にAVなどはない。

マチルダが地下で魔法円を書いて堕天使ルシファーを呼び出し、渋々力を貸させることとなった。どんな扉でも開錠できる魔法のアイテムと眠り薬を手に入れて、アンブロシオは乙女の寝室へ夜忍び込む。ところが嫌な夢を見て目を覚ました母親が起きてきて犯罪の現場を抑えられてしまう。

まずい、と思った聖人は母親の顔に枕を押し付けて圧死させた。犯した罪の恐ろしさに震えながらその場は情も遂げることなく逃げ出した。

母親の幽霊

その後アントニアの寝室に殺された母親が現れ、3日でアントニアが死ぬと予言した。幽霊に怯える家主はいまだ評判だけは高かったアンブロシオに祓ってくれるようにお願いする。一も二もなく快諾しアントニアの家に行き、マチルダにもらった仮死状態にする薬を彼女の飲み物に混ぜる。

やがて恐ろしい発作とともにアントニアは死んだようになり、修道院近くの地下墓地へ埋葬される。薬が切れて目を覚ましてからアンブロシオが誰にも邪魔されずに彼女を犯すことができるように。

●続きはこちら→【マンク】〜修道僧が悪魔と契約・少女を陵辱〜M・G・ルイス作ゴシック小説紹介(3)

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