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【ハン・ソロ / スターウォーズ・ストーリー】劇場公開!瞬速レビュー(閲覧注意・ネタバレあり)

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ハン・ソロがいかにして「スターウォーズ〜新たなる希望」に出てくるようなユニークかつ個性的なヒーローになったか、この映画を観ればわかる。

*ネタバレ記事を見たくない方は今すぐ閉じて下さい。

あらすじ

物語は惑星コレリアなる強制労働と奴隷のような下等生活のスラムからスタートする。ハンは恋人キーラと星を抜け出る術を画策する、つまり資金調達である。そのために手段は選ばない、盗み・イカサマ・詐欺なんでもござれである。

空港の検閲係を買収するための金はかっぱらったが、恋人だけ捕まり二人は離れ離れになる。ハンは帝国の兵士に応募してパイロットになり、恋人を迎えに戻ることを誓う。戦場で地上兵に配属され四苦八苦していると、トバイアス一味がでかい宇宙船を盗もうとしていた。

彼らは兵士に紛れ込んだ盗人集団だった。ハンは仲間に入れてくれるように頼むが拒絶され、脱走兵扱いで”怪物”のエサにされることになった。地下牢に蹴落とされ泥まみれでのたうち回っていると3日ぶりのエサに腹を空かした”怪物”が襲ってきた。

この毛むくじゃらの巨漢ウーキー族がチューバッカだ。彼は捕虜として虐げられ敵意むき出しで凶暴になっていた。私たちが知っているチューイではない。ハンは殺されそうになるが片言のウーキー語で話しかけ、一緒に力を合わせて脱出しようということになった。

作戦はうまくいった。彼らは手を組んで再びトバイアスの元へ向かった。二人は悪党として歓迎され、一緒に行動を共にすることになった。次の仕事は氷と雪山だけの惑星で列車強盗することだった。この貨物には凄まじいエネルギー資源が積み込まれていた。

*”ハン・ソロ”なるヒーローは「新たなる希望」でルークとオビ・ワン・ケノービをデス・スターに運搬するパイロットです。*”チューバッカ”は相棒の飼い犬のような鳴き声を出すデカい副操縦士です→【スターウォーズ】エピソード4「新たなる希望」〜フォースを使え、ルーク!

列車強盗

列車は2階建てのジェット・コースターのような出で立ちであった。貨物を切り離し飛行機で持ち去ろうとした時、あわやというところで別の盗人集団に横取りされる。トバイアスとハンたちは報酬を失い途方に暮れた。このミッションは悪党組織の首領ドライデンから依頼されたもので、手ぶらで戻ったらトバイアスは殺されると訴えたのだ。

ハンは一計を案じみんなでドライデンの本拠に乗り込む。ドライデンの要塞パーティーでは恋人のキーラがおり、ハンとの再会を果たす。しかし彼女は心の中では元カレを愛し続けていても、組織に骨の髄まで支配されてしまっていた。

ハンたちは埋め合わせとして精製前の銀河系核物質のような超エネルギー資源を盗み出せば、この度の失敗をチャラにしてもらえることになった。それにはいいパイロットと船が要る。パイロットは自分がやるからいいとして、船は羽振りの良いランド・カルリジアンからギャンブルで巻き上げることにした。

ハンはカードでありもしない高級船を持っていると嘘を言い、ランドにミレニアム・ファルコンを賭けさせた。だがランドはイカサマを使って勝負に勝った。ともかく船は分け前の何十パーセントをやることで出してくれることになった。

*”ランド・カルリジアン”はエピソード5から登場するハン・ソロの旧友です→【スターウォーズ】エピソード5「帝国の逆襲」〜ダース・ベイダーの告白

*”ミレニアム・ファルコン”号は最新3部作でもレイとチューイが操縦する宇宙船です→【スターウォーズ】エピソード7「フォースの覚醒」〜SWシリーズ唯一の駄作

ハンの元カノ

莫大な価値を持つエネルギー資源を巡り、ハンとトバイアス、キーラとドライデンの駆け引きが繰り広げられた。そこに列車強盗の時の別の窃盗集団が加わり、話がこじれてくる。その集団は他でもない帝国に立ち向かう自由の戦士・反乱軍に他ならず、戦力を蓄えるために軍資金を集めていたのであった。

ハンは知恵を働かせて反乱軍を助け、ドライデンは殺された。元カノのキーラはハンを逃した後、組織の首領に代わって黒幕に連絡をとった。ホログラムで”ダース・モール”そっくりのシスらしき人物が現れ、キーラに命令を下すのだった。

”ダース・モール”はエピソード1でルークの父親が子供の頃に、オビ・ワン・ケノービに体を真っ二つに切断されて死んだはずだ。なので時系列的にこの映画内で生きているはずがないのだ。しかしウーキーペディアなるサイトによると、ダース・モールは機械蜘蛛の8本足を手に入れ以後犯罪社会を影で牛耳ったという。

ランドはばっくれていたがハンはチューイとあとを追い、カードでリベンジする。挨拶で抱き合ったときイカサマ用カードを抜き取り、見事勝利、ファルコン号をゲットした。二人はタトゥイーンの”大物ギャング”がでかいヤマを計画していると聞き、進路を向ける。

*”反乱軍”の決死の戦いを描いた「ローグ・ワン」ほこちら→【ローグ・ワン】スターウォーズ・ストーリー〜決死の部隊「ローグ・ワン」全滅!

*”ダース・モール”はエピソード1でオビ・ワン・ケノービの師を殺すダークサイドの騎士です→【スターウォーズ】エピソード1「ファントム・メナス」〜オビ・ワン・ケノービが師匠の仇を討つ

*”タトゥイーンの大物ギャング”とはジャバ・ザ・ハットです→【スターウォーズ】エピソード6「ジェダイの帰還」〜ルークの父ダース・ベイダーとの和解

キャスト・監督

ランドの相棒のL3というドロイドはイカれたおばちゃんみたいなロボットで、戦闘で死ぬが頭脳をミレニアム・ファルコンに提供する。これによりファルコンはL3のあらゆる銀河系ナビゲーション・システムと一体化した。

ハンの元カノのキーラは「ゲーム・オブ・スローンズ」でドラゴンの母役だったあのお姉ちゃんである。ドラゴンの背中に乗って飛ぶところはテレビ映画シリーズのうちでも最高の場面の一つである。

監督ロン・ハワードは元々70年代カーアクション映画全盛期の俳優。監督デビューは主演もした邦題『バニシング・イン・ターボ」(1977年)で原題は"Grand Theft Auto"。内容は想像の通りである。以後たくさんの名作を撮ったがハン・ソロに影響が感じられるのは2013年の「ラッシュ / プライドと友情」だろう。

この映画は顔と全身に火傷を負い、奇跡的にレース復活を果たした実在のF1レーサー、ニッキー・ラウダと彼のライバルのジェームス・ハントとの戦いと友情を描いたもの。「ハン・ソロ」には70年代風の荒削りなアクションと「ラッシュ」に見られるようなスリリングなスピード感がある。

◯「ゲーム・オブ・スローンズ」はこちら→おすすめ海外ドラマ【ゲーム・オブ・スローンズ】間違いなくハマる24以来の中毒性

総評・得点

最後まで読んでいただいた方に、映画「ハン・ソロ / スターウォーズ・ストーリー」の当サイトの評価点数を発表する。500万点。最高の映画である。今までのどのスターウォーズとも違う。今までのは必ず帝国軍と反乱軍、もしくはジェダイ側とダークサイドの争いだった。

「ハン・ソロ」はこれらどちらにも属さない”ならず者たち”の物語、自由の物語である。若きハン・ソロを演じたオールデンは笑顔と声が素敵で、どんなにやばい時にも余裕を見せハッタリをかますキャラクターそのものになりきっている。

⭐スターウォーズ全エピソード+スピンオフ解説はこちら→【スターウォーズ】全シリーズとスピンオフ作品〜紹介・感想まとめ

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