「小説」 一覧

三島由紀夫【午後の曳航】〜少年法とエロティシズムが解剖台の上で結婚

2017/10/13  

栄光と曳航 「曳航」という単語だが、辞書で調べないと意味はわからない。ただ、「えいこう」と読むのはわかる。おそらく船乗りの用語だと思われる。この作品では「栄光」が一つの鍵となっており、実際に船員が登場 ...

日本の誇る昭和の作家【三島由紀夫】「金閣寺」レビュー

2017/10/06  

聞くところによると三島由紀夫の最高傑作とされる「金閣寺」だが、贔屓のない客観的なレビューをしたい。 あらすじ およその筋としては文庫版の裏表紙からも読めるように、幼い頃から父の語り伝えによって金閣寺の ...

【エドガー・アラン・ポー】「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」レビュー

2017/07/20  

ポーの冒険長編小説 創元推理文庫ポー小説全集第2巻に収録されている「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」を中心としたポーの記事である。 エドガー・アラン・ポーは著名な短編作家・詩人とし ...

マンディアルグ【大理石】に斬られる!証人のささやかな錬金夢(2)

2017/07/02  

マッコウクジラ 今回もオニロスコピーの続きである。〜を斬る!という文句は何かを分析し解明するときに使われる低俗なテレビ番組風の言い回しであるが、作者に敬意を込めてあえて反対にした。 第一の夢として描か ...

マンディアルグ【大理石】証人のささやかな錬金夢(1)

2017/06/29  

オニロスコピーとは 錬金夢とはオニロスコピーと言うらしい。マンディアルグ作で澁澤達彦訳「大理石」の4番目のセクションである「証人のささやかな錬金夢」petite oniroscopie du temo ...

【エドガー・アラン・ポー】「赤死病の仮面」〜終末の舞踏会に紛れ込んだ不審者

2017/06/16  

「赤死病」とは アメリカが産んだ悲運の鬼才、エドガー・ポーの短編「赤死病の仮面」(The Masques of the Red Death)は私の大のお気に入りのひとつである。物語はポーの作品らしいい ...

【エドガー・アラン・ポー】全集〜「告げ口心臓」のふたつの恐怖

2017/06/15  

告白という形 The Tell-Tale Heart「告げ口心臓」はエドガー・アラン・ポーお得意の短編スリラーである。この小説が優れているのは、文字による告白という形だけで人間の極限の狂気を表現してい ...

【太宰治】について語ってみる〜女たらし・酒飲み・甘ちゃん・薬中・腑抜け

2017/06/13  

津島修治の一生 太宰治、本名津島修治は1909年に現在の五所川原市に生まれた。そして1948年に38歳にして女と一緒に東京三鷹市を流れる玉川上水で入水自殺した。相手の女性は愛人だったそうであるが、写真 ...

【エドガー・アラン・ポー】「陥し穴と振り子」〜ソリッド・シチュエーション・ホラー的短編を紹介

2017/05/08  

ホラー映画と比較 創元推理文庫のポー小説全集3巻は名作が多い。モルグ街の殺人、メェルシュトレェム、告げ口心臓などが収録されていて粒ぞろいだ。中でもポーの妖しい狂った世界観が見事に描かれている「落とし穴 ...

【城の中のイギリス人】マンディアルグのエロティシズム小説

2017/05/01  

ポルノグラフィティと呼ぶべきかエロティシズム文学と呼ぶべきか。マルキ・ド・サド的悪の教典でありながら、マンディアルグ本人いわくシュルレアリスムの代表的な作品である。エロティックな内容を含みつつも本全体 ...

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