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【古代エジプト神々・魔術用語集】ホルス・アヌビス・バーetc

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エジプト文明はナイルの賜物

古代エジプト人はナイル川領域の動物たちに具現化された神の姿を見出した。隼の英語表記がなぜHayabusaなのかよくわからない。ウィリアム・ブレイクの地獄の箴言には人がワシ(Eagle)の姿を見る時、天才の一部を見ているのだ、とある。ホルスはハヤブサかもしれぬ。だがワシでもタカでもよい、天空に向かって突き出した嘴と鋭い眼光と、孤独にはるか大空を飛翔する鳥類であれば、ホルスのイメージとして合致している。

天空の神ホルス

ホルスは太陽神ラーの息子である。またオシリスとその妻イシスの息子でもある。往々にして神話は総じて拡大解釈される幅が極めて広い。であるからひとえにホルスという神について語るとしても、色々な説や表される意味が違うかもしれない。だが本サイト{xアタノールx}はそんなことは物ともせずに勝手に持論を進める。

ホルス、黄金のホルスなどと呼ばれ崇められ、美しくてミステリアスなウジャトの眼の所有者でもある神。

Golden Horusで検索すると頭に黄金の太陽もしくは象徴的な冠を乗せたハヤブサが出てくる。Horus, Gold Horusだとウジャトの眼が多い。

ホルス〜解釈

 ホルスとは、自分自身に合致した回帰点のオスである。回帰と逆回帰といった不明な用語がヘルメス・トリスメギストスの文書で語られているけれども、回帰点は生成する人間の生命の最高潮状態におけるある時期だと言えよう。何も難しいことではなく、身体が老化を始める直前の状態である。

赤ん坊は生まれて成長するが、これは増大である。増大は18歳から19歳あたりで最高潮に達し、まるで女性のオルガズム状態のようにエクスタシーを一瞬保った後、減少に転ずる。すなわち老化である。

老化は時とともに加速し、思考や思想のみならず身体的機能を徐々に奪っていく。

ホルスは回帰点における人間の雄の美を崇拝する象徴である。

アヌビス

アヌビスはジャッカルの姿で現される冥界の旅先案内人である。犬とも呼ばれるけれどもプラトンの作品で時折ソクラテスが「犬に誓って」と言うのは、おそらくエジプトの神アヌビスを指していると大いに考えられる。なぜならプラトンは「ティマイオス」という古代エジプトのヒエログリフに多大な影響を受けたと見られる奇書も書いていて、アヌビスを神と認めていたと思われるからだ。「ティマイオス」の書き出しが1、2、3で始まっていることでさえ、秘密結社の智者によればとんでもない秘儀なのである。

バー

バーは人の顔を持つ空飛ぶ鳥であるが、死後の魂を現すとされている。

ウィリアム・ブレイクは君の五感によって閉じ込められていながら、どのようにして空を飛ぶ各々の鳥たちが広大な歓喜の王国であると知ることができようか、と言っている。

今回は以上とする。同じく死後の魂的な意味を持つ"カー ka"については、テーマがディープなので機会があったら書きたいと思う。

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