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【古代エジプトの神々の名前まとめ】これだけ知ってれば十分〜主なところを紹介 

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古代エジプト文明の多神教で崇められた神々の名前を紹介。入門用・初心者用として超シンプルにまとめた。

ツタンカーメン関係

まずハワード・カーターが発掘した黄金のマスクで有名な「ツタンカーメン」という若いファラオの名前であるが、これは三つ象形文字の合成である。英語ではウォリス・バッジの英訳「死者の書」に習い ”Tut-Ankh-Amen" と書かれる。

Amen(アメン太陽神アメン・ラーから拝借している。ラーは「死者の書」においても復活の象徴であり至高神として現れる。しばしば祈祷の呼びかけの対象になる救世主的な存在。ラーとはすなわち太陽そのものと考えてもらえればよい。

Ankh(アンク)は厳密には神ではなく生命を表すアイテムである。見た目はベトナム戦争のアメリカ兵士の認識票の形に似ていて、丸い輪の付いた十字架のような記号が記されている。

Tut(トゥト)についてはトート神を指すのだとしたら、この神は鳥のトキの頭を持つ書記官として表されたり魔法に通ずる者として崇められている。またヘレニズム文化においてはギリシャ神話におけるヘルメス(ローマ神話ではメルクリウス、いずれも後の錬金術と密接な結び付きを持つ)と融合し、ヘルメス・トートまたはヘルメス・トリスメギストスとなった。ヘルメス・トリスメギストスは古代アレキサンドリアにおいて書かれたヘルメス文書の著者。あるいはヘルメスが語りかける息子タトを指すものであるか。

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「死者の書」の神々

ファラオの墓に描かれた「死者の書」に登場する神として、有名なOsiris(オシリス)がある。オシリスは陰謀によって殺害され身体をバラバラにされたが、死後復活し冥界を統治する王となったのである。

Isis(イシス)はナイル河に表される豊穣の女神でオシリスの妻であり、夫の苦難の時に彼を魔術を用いて救った。バラバラにされた身体を一つ一つ拾い集めたのである。

Nut(ヌゥト)は天空の女神で大空そのものを指し、大地の神Geb(ゲブ)を包み込むように位置し、下から大気の女神Shu(シュー)が支える。シューとゲブの間にはアンクやホルス、ウジャトの眼等色々なシンボルが書描かれる。

Horus(ホルス)はハヤブサの姿をした神。古代エジプトにおいて最も崇められた。ウジャトの眼、ホルスの眼等と呼ばれる象徴は月と太陽を表すとされる。Wadjet(ウジャト)は頭部にコブラを付けた女性の姿で表され、女神でありホルスの守護者でもある。

*以下、古代エジプトに関するよりマニアックな記事は順次追加する予定。

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